逆さまつ毛 手術の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
6歳のかわいい坊やが家族の漢方相談について来られて、あまりにも目をしばだたせるのでお聞きしたところ、全部逆さまつ毛で今度手術をすることになっている、というお話でした。
お顔は白く、ぽっちゃりとしています。食欲はまあまあと言うことでした。
6歳 男児
中医学の考えでは色の白い人は胃腸が弱いことが多く、「肺経」も弱いので風邪もひきやすい、という見方をされます。このお子さんも色が白く、ぽっちゃりしているというのは、筋肉が弱いことを示すと考えられます。
逆さまつ毛になる、と言うのはまつ毛を下の方に引っ張る筋肉の力が弱いから、上の方に向いて、眼球を刺激して痛みを起こすのです。
食べたものが消化されて筋肉を作ります。胃腸の働きが弱いと消化吸収が弱く、丈夫な筋肉を作れません。このことを説明して漢方の胃腸薬をお勧めしました。丈夫になるし、苦くもない、と言うことで納得されて飲み始めました。
三か月後、体が元気になって逆さまつ毛も軽くなり、手術もしないで済み、とっても喜ばれました。
小さいお子さんが手術など大変なことですし、筋肉が弱ければまた再発と言うことも考えられます。
このように中医学の全身の関係を見る考え方は、素晴らしいものです。なんでも切ればよい、というものでもなく、「手術」ということがあった時、「待てよ、中医学ではどうだろうか?」と一度相談されることも損ではないでしょう。
薬剤師 国際中医専門員 植松 光子
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